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2009年ポーランド:ミッコ・ヒルボネンが優勝

だが2位にいたチームメイトのヤリ-マティ・ラトバラは、最終ステージでリタイア!

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2009年ポーランド:ミッコ・ヒルボネンが優勝
2009/6/28

世界ラリー選手権(WRC)第8戦の新生ラリー・ポーランドは、BPフォード・アブダビのミッコ・ヒルボネンが勝利を収め、前戦に続く2連勝を果たした。

自己通算9勝目となったこの値千金の勝利により、28歳のヒルボネンは、シトロエンのセバスチャン・ローブを1ポイント差でかわしてドライバーズポイント首位に立った。

焼け付くような日差しの中で数千人もの観客を前に、ヒルボネンはトラブルなくラリー最後のスーパー・スペシャルステージ(スーパーSS)を走り終えると、2位と1分10秒3の差をつけて、フォード・フォーカスをフィニッシュランプに乗せた。

しかし、ヒルボネンが最終ステージである2台並走のスーパーSS(2.5km)で優勝を決めようとしているまさにその時、フォードのワンツーフィニッシュを目の前に、ヤリ-マティ・ラトバラはすべてを棒に振った。

信じられないようなどんでん返しだった。ラトバラはコーナーのクリッピングポイントでバリアに接触し、フォード・フォーカスの右ステアリングアームを破損。次のコーナーでマシンはガードレールを直撃し、サスペンションが壊れてその場で動けなくなった。動揺したラトバラとコ・ドライバーのミイカ・アンティラは、必死に再スタートを試みたのち、結局、マシンを押すという最後の手段に出た。しかし、ほどなくしてリタイアとなった。

シトロエン・トタルのダニエル・ソルドは、土曜日に決死のアタックを敢行したものの、3位がほぼ確実に見えていた。だが、ラトバラの波乱によりソルドに2位が転がり込んだ。そして結局、3位の座はストバート・フォードのヘニング・ソルベルグが手にすることとなった。

ヒルボネンは、金曜日の2本目のステージでセバスチャン・ローブ(シトロエン)から首位を奪った。だが、この後続くと思われたライバル対決の可能性は、その次のステージでローブが木の切り株をヒットしてデイリタイアとなったことで立ち消えとなり、ヒルボネンはそれから最後までラリーをリードした。

目の前で起きているラトバラのハプニングをフィニッシュラインから見ていたヒルボネンは、あぜんとした様子で、「目の前で起きていることが信じられない」と言った。

ヒルボネンは後になって、より詳しく自分の気持ちを語った。「スタートからフィニッシュまで、私にとっては素晴らしいラリーだった。金曜日にセバスチャン(・ローブ)がミスをした時、私にとって有利になるだろうと思った。土曜日にソルドが予想以上に激しくプレッシャーをかけてきたが、私はここの道での戦いを心から楽しんだ。ヤリ(-マティ・ラトバラ)のミスはあったものの、私は1ポイントの差でドライバーズポイント首位に立った。それに、WRCで2連勝したのはこれが初めてなので、うれしい。次はフィンランドでの母国ラリーで3連勝を目指す」

ヒルボネンは加えて、「ヤリ-マティ(・ラトバラ)については、今も何と言ったらいいか分からない」と言った。「明らかに、思いもよらないことが起きた。本当にタイミングが悪い。彼にプレシャーがかかっていたわけではないが、ミスは起きるものだ」

ソルドは、土壇場での棚ぼたの昇格にうれしそうだった。「3位でも悪くないが、2位の方がもっといい。だが、ヤリ-マティのことは本当に残念に思う」と、ソルド。「私にとっていいラリーだった。昨日は前の2人にプレッシャーをかけようとした。しかし、リピートステージではスピードが発揮できなかった。フィンランドの前に状況改善の努力をする。ラリーの前にテストを予定している。もっと自信が持てるよう、マシンのどこかを変えるつもりだ」

ラトバラの最終ステージでの大災難とソルドの8ポイント獲得は、フォードのマニュファクチャラーズタイトル争いにおいて大きな痛手となった。フォードが最大の18ポイントを獲得していれば、シトロエンとの差が6ポイントまで縮まるところだった。しかし実際は、シトロエンが17ポイントリードしてフィランドへ向かうことになった。

ラリー最終日に調子をつかんだヘニング・ソルベルグ(ストバート)は、ポディウムを獲得したことを喜んだ。「すごい、なんという結末だろう。好感触がつかめなくて苦戦していたが、今日はずっと良くなった。これで、フィンランドがとても楽しみになった。私のラリーになるだろう。金曜日からいいペースで走れると思う」と、ソルベルグは語った。

2006年仕様のクサラに乗るペター・ソルベルグが4位に入った。他のドライバーのマシンと比べると、この順位が自分には妥当だと感じたようだ。「現実的にならないといけない。これが私に出せる最高の結果だ。ラリーが始まってからもっと早く、オジェとヘニング(・ソルベルグ)に破れてもおかしくなかった。この古いマシンで彼らについていけたのだから、悪くない。確信はないが、今日、フロントガラスがオイルまみれにならなければ、もっと良くできたかもしれない」

ストバートのフォード・フォーカスに乗る英国のマシュー・ウィルソンが、5位でフィニッシュした。「タフだったが、楽しかった。ここのステージは最高だ」と、ウィルソン。「ペースノートに一貫性を持たせることは難しい。しかし、フィンランドに向けてとてもいい準備になったし、3日間このスピードで走ったことが役に立つだろう。今日はこれまでより慎重に走ったが、ホロウチェックがかなり迫ってきたので、午後はプッシュしなければならなかった」

ストバートのゲストドライバー、ポーランド人のクシシュトフ・ホロウチェックが期待通りの6位に入り、ポーランド人として初めてWRCでポイントを獲得した。最近の2005年を含め、ラリー・ポーランドで3度優勝しているホロウチェックは、フォード・フォーカスでのドライビングを楽しんだと話した。

「WRカーに乗ったのは5年ぶりだが、マシンの進化に驚いた。素晴らしいラリーだった。WRCにおける私のベストリザルトだ。最後の大きなサプライズだった。ファンに感謝している。こんなに多くの人たちと多くの旗を見たことがない。ラリー中、彼らのエネルギーとこの雰囲気に力をもらった」と、ホロウチェックは語った。

シトロエンのチームをあげた救済策のおかげで、セバスチャン・ローブは7位でラリーを終え、ドライバーズポイントを2ポイント、マニュファクチャラーズポイントを4ポイント獲得。「何もないよりましだ」と、ローブは肩をすくめた。「たとえ1ポイントでも非常に大事だったから、これだけポイントが取れて満足している。今回は、忘れてしまいたいラリーになった。次はもっと良くなればいいと思う」

シトロエン・ジュニアチームのコンラッド・ロウテンバッハが、8位でドライバーズポイント最後の1ポイントを獲得した。

全選手のステージタイムのリストはこちら、スプリットタイムはこちらに掲載されています。